つみたてNISAと一般NISA

今話題のつみたてNISAと一般NISAとは?

公的年金制度の先行きの不安や長きにわたる低金利時代の中、将来の老後生活不安から、ここ最近では、様々な金融商品が日の目を浴びています。こんな時代だからこそ積極投資が必要なのかもしれません。そこで、今回は旬な商品『つみたてNISA』について解説していきたいと思います。

つみたてNISAとは・・・少額非課税投資と言われ、長期的に資産を分散しながら積み立てができる非課税制度です。特徴としては、手数料が低水準で分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者から老若男女問わず幅広い方にとって利用しやすい仕組みです。

一般NISAとは・・・少額非課税投資と言われ、株や投資信託などの運用益や配当金を一定額非課税にする制度です。投資先としては、現物株式(ETF、REIT含む)、株式型投資信託(口数指定買付のみファンド以外)、米国株式、中国株式、アセアン株式、海外ETFなどにまとまったお金を投資運用していく形となります。

非課税投資枠の取り扱い

つみたてNISA・・・最大の特徴である非課税投資枠ですが、毎年40万円を上限として一定の投資信託が購入可能です。保有している間に得た分配金と値上がりした後の売却益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません。非課税で保有できる投資総額は最大800万円までです。

一般NISA・・・新規投資額120万円が上限(非課税投資枠最大600万円まで)にて、保有している間に得た分配金と値上がりした後の売却益(譲渡益)が最長5年間(OR最長10年間)非課税となります。

比較表

つみたてNISA NISA
非課税投資枠 40万円/年 120万円/年
投資総額 最大800万円 最大600万円
非課税期間 20年 5年(ROにより最長10年)
途中引き出し
ロールオーバー
利用可能年齢 20歳以上 20歳以上
開設可能口座数 1口座/人 1口座/人
金融機関変更
対象商品 一定条件を満たした投資信託 株式・投資信託・ETF等

※ロールオーバー(OR)とは・・・2014年にスタートしたNISAですが、2016年には、投資額の上限が100万円から120万円に引き上げられた。基本運用可能な期間は5年間で、2018年末には最初の投資期間が終了することを受けて、さらに5年間非課税投資を続けることができる制度をロールオーバーといいます。

まとめ

先行き不透明な長きに渡る低金利と老後生活不安から自分の資産は自分で守る・増やす・備える時代と言って過言ではないと思います。今回、ご紹介した今話題の「つみたてNISA」、「一般NISA」ですが、元本を保証しているものではありません。しかしながら、元本を保証するということはその分金利も低く、資産がほとんど増えません。今後のインフレ(物価の上昇)に耐えられず、資産価値が目減りしてしまう可能性も同時に秘めているということを忘れてはいけません。あくまで、老後の資産形成(長期運用)を大前提として安心できる余裕資金の運用先を個々に合った商品や額面で運用を考えてはいかがでしょうか。数ある運用商品の中で、NISAも選択肢の一つとして検討する価値はあるかもしれませんね。

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